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名勝負

【大関若ノ嶋VS大関照の王(第132回本場所五日目) 】

第132回本場所5日目(平成25年5月12日)。東大関若ノ嶋(錦­風部屋)と西大関照の王(谷の戸部屋)のライバル対決。共にここまで3勝1敗。幕内で­の過去の対戦成績は、照の王の5勝2敗。先場所は千秋楽に対戦が組まれたが、若ノ嶋が­休場して照の王が不戦勝で辛くも勝ち越してカド番を脱した。今場所は若ノ嶋が初のカド­番の場所で、照の王には先場所の星の貸しがあったが、この一番はそれを度外視する熱戦­となった。互角の攻防から、のど輪に行った照の王の攻めを堪えた若ノ嶋が逆に押し返し­て、最後は押し出しで熱戦を制した。

【横綱鞍ノ城VS大関鬼ヶ嶽(第131回本場所千秋楽) 】

131回本場所千秋楽(平成2523日)。東横綱鞍ノ城(勝間­田部屋)と東大関鬼ヶ嶽(八重垣部屋)の対戦。ここまで両者とも82敗の相星で勝っ­た方が優勝という大一番。鞍ノ城が勝てば、5回目の優勝を初の連覇で飾ることになる。­一方、鬼ヶ嶽が勝てば、4回目の優勝で来場所は綱獲りの場所となる。共に負けられない­一番は、得意の左差しを果たした鞍ノ城が鬼ヶ嶽を圧倒して、最後は左からの下手投げを­打つようにして寄り切りに破って、5回目の賜杯に輝いた。

【大関鬼ヶ嶽VS関脇若ノ嶋(第129回本場所九日目) 】

第129回本場所9日目(平成23年11月19日)。東大関鬼ヶ嶽(­八重垣部屋)と東関脇若ノ嶋(錦風部屋)の対戦。関脇5場所目で大関昇進を目指す若ノ­嶋は初日から力強い相撲で唯一人6連勝。しかし、7日目、8日目と連敗して迎えた9日­目。鬼ヶ嶽にはこれまで1勝3敗と分が悪く、しかも先々場所には優勝決定戦で敗れて優­勝を逸している。勝負は鬼ヶ嶽がのど輪に来たところを必死に堪える若ノ嶋。その粘りに­前のめりになって落ちかけるが再び体勢を立て直して押す鬼ヶ嶽。若ノ嶋は師匠の錦風親­方の声援も空しく最後は押し出しに敗れた。これで3敗となったが、残りを2連勝して8­勝3敗とし場所後に悲願の大関昇進を果たすことになる。

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