紙相撲の作り方
1 )力士を描く
徳川式力士には細かい寸法があります。
左手を下手にした左よつが基本姿勢です。身長や下手の高さ、上手の高さ、足の幅の決まりがあります。(図1)
8cm四方の画用紙を用意し、真ん中に縦線を引きます。
図1を参照にし、定規で寸法にそって線を引きます。
寸法内で左側だけ、鉛筆などで下書きをします。
細い黒ペンで慎重に下書きにそって筆入れをします。(図2)
2 )力士を切り抜く
力士の背中から二つ折りにし、ハサミやカッターなどで力士を切り抜きます。(図3)
斜線部分を切り取ります。(図4)
左側と同様に右側にも筆入れをします。
3)裏ばりを貼る
切り抜いた力士は、このままでは足が薄くペラペラで直ぐに弱ってしまいます。
そこで、力士の足の下から2〜3cmにもう1枚画用紙を裏側にノリで貼ります。(図5)
余分な裏ばりはハサミなどでカットしましょう。
4)四股を踏む
ノリが乾く前に力士の足を外側へしならせておきます。
乾く前にこの作業をすると、土俵に対して安定感を保ち、より足腰の強い力士になるのです。
5)廻しをつける
最後は裏ばりを貼った力士に廻しを取り付けます。(図7)
新弟子〜幕下までは黒い廻しが基本です。
黒い紙や画用紙を黒く塗り、7〜8cm幅の廻しを裏側のおへその辺りと背中の3点でのり付けします。
この時に廻しの裏側全体にノリをべったり塗ってしまうと、廻しの付け替えや、関取に昇進した時に色の付いた廻しの付け替え時に大変です。
6)けいこをする
4)で申し上げた四股を踏むことや、150番ほどのサンドペーパー上で、すり足をすることで力士の安定感や鋭い出足が生み出されることでしょう。
個人で楽しむには上記内容で良いですが、
日本紙相撲協会では、体重制限や容姿の検査など細かな規則もあります。
しかし、決して難しい内容ではありません。
隠れたところで違反をする親方が多少出現したことにより、無くても良い規則が出来てしまいました。
日本紙相撲協会に参加する際はお問い合わせください。
7)あそぶ
土俵を作ります。空き箱等に直径12cmほどの円形に切った150番くらいのサンドペーパーを貼って遊ぶのもよいですが、本格的な作り方は下記「土俵の作り方」のリンクを参考ください。
完成した土俵の中央に力士を組合わせ、両手の人差し指と中指で土俵の左右をトントンと叩きます。
サンドペーパーの影響で、寄り切りはもちろん、上手投げやはたき込みなどの想像以上の楽しい技がくり出されます。
1人で楽しむのも良し、ご家族やお友達で星取表や番付を作ってお楽しみください。